Home > 日本は民主主義国家ではない

民主主義とは何か?

民主主義とは、2つの柱から成っています。

1つは、有権者のレベルでの多数決によって、立法し、かつ行政府の長(首相)を選ぶこと。

2つは、言論の自由が保障され、「意味ある多数決」がされること。

このうち、有権者のレベルでの多数決が、日本で保障されているでしょうか。

有権者レベルで見れば少数決?

選挙権の価値の不平等でご覧頂いたように、

日本ではどこに住んでいるかによって、「一票の価値」に違いがあります。


議論を単純化してみましょう。

@国会議員選挙で、人口密度の高い地域(都市及びその周辺)の有権者は一人0.8票をもち、

 人口密度の低い地域(都市から遠い地域)の有権者は一人1票を持っているとしましょう。

A更に人口を100人と仮定し、人口密度の高い地域の有権者の人口は54人(全人口の54%)とし、

 人口密度の低い地域の有権者の人口は46人(全人口の46%)とします。

 前者の地域に住む54人は一人0.8票、後者の地域に住む46人は一人1票を持っています。

B更に議論を単純化するため、1票が一人の国会議員を意味する、としましょう。

 人口密度の高い地域の有権者(全人口の54%)は、一人あたり0.8票を有するので、

 43人の国会議員を選出します。(54人×0.8票=43人)

 他方、人口密度の低い地域の有権者(全人口の46%)は、一人あたり1票を有するので、

 46人の国会議員を選出します。(46人×1=46人)


このように考えると、人口密度の低い地域の有権者(46%)の選出した国会議員(46人)が、

全国会議員(89人)の多数(51%=46/89×100)を占めることになります。


このように考えると、

少数の有権者に選出された国会議員が、国会で多数を占め、全ての法律、予算を創る

ことになります。

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