総選挙の翌日、国民審査の結果が発表されました(2009.8.31日経夕刊記事)。
国民審査の判事の名簿順に先頭の判事に多くの×印の不信任票が投ぜられ、それから後順位になるにしたがって斬減していくということが、過去62年間繰り返されていました。
今回は、このパターンとは、異なって、名簿の中ほどに位置する(9人の判事のリストの中、3番目〈涌井〉、6番目〈那須〉に位置する)、那須判事と涌井判事が、ピョコン、ピョコンと二つの山を作っています(グラフ)。
今回の国民審査で、最高裁裁判官国民審査が始まった昭和22年以来の62年間で初めて、国民は、『2判事(那須、涌井)が「一人一票」否定派である』との情報を得て、国民審査権をこの2判事に対して行使したのです。この歴史的意義は重大です。
この大きな有意差からみて、2013年の国民審査では、有効投票(7000万票)の過半数と予測される3500万個の×印を「一人一票」否定派の判事に集めることは、十分可能と思われます。
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