升永ブログ

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【人口比例選挙請求訴訟】最判R5(2023)10月18日について - 2025年参院選についての最高裁大法廷判決日がXDAY

【人口比例選挙請求訴訟】最判R5(2023)10月18日について - 2025年参院選についての最高裁大法廷判決日がXDAY

2023年10月18日、2022参院選(選挙区)に関する訴訟の大法廷判決が言い渡されました。
「判決文」は下記をCLICKしてください。
https://www2.ippyo.org/?p=1909

2023/10/18大法廷判決は、下記の3つの理由で、11ブロック制(全人口の49.85%が全参院議員の過半数(50.1%)を選出する選挙)への予兆と思います。私は楽観論です。

①同判決文(多数意見)12頁:
「都道府県より広域の選挙区(11ブロックを含む。引用者 注)を設けるなどの方策について議論されてきたところであり、こうした方策によって都道府県を各選挙区の単位とする現行の選挙制度の仕組みを更に見直すことも考えられる。」

②同13頁:
「較差の更なる是正を図ること等は喫緊の課題というべきである。」
(過去、最高裁大法廷・多数意見が、「喫緊の課題」という文言を使ったことがありません。今回初めてです。)

③同11頁:
「二院制に係る憲法の趣旨や、半数改選などの参議院の議員定数配分に当たり考慮を要する固有の要素を勘案しても、参議院議員選挙について直ちに投票価値の要請が後退してよいと解すべき理由は見いだし難い。」
(本多数意見は、H29年大法廷判決、R2年大法廷判決から離れて、元のH24年大法廷判決;H26年大法廷判決に戻りました。これは極めて大きいと思います。)

私は、11ブロック制に向けての潮目のX Day は、もし国会が、現状の格差3倍を放置すれば、2025年参院選についての最高裁大法廷判決日と考えます。

11ブロック制は、全人口の49.85%が全参院議員の過半数(50.1%)を選出する、実質人口比例選挙です。

以上、私見です。

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